15Φ×50、12Φ×120の小さいサイズの試験管を利用した一輪挿しです。
椅子の部材を取った残りで三角形に近く、それ以上大型の機械では扱いにくい端材なのですが
うちではそれを一輪挿しの材料として使用しています。もったいないという気持ちより
自分で選んだ材料を責任もって最後まで価値のあるものにしなくてはという
使命みたいなものがあります。端材からなので材料もその時どきによりさまざま、
材料ありきのデザインです。
決して生活必需品ではありませんが、日常に四季の彩を意識させるもので生活に
潤いを与え、展示会の時に花や枝を挿して飾っているとよく気に留めて貰えるので
私の普段の生活でも一輪挿しを作り始めたことがきっかけで道端の草花が
以前より目に留まるようになりました。
制作工程は技術的な好奇心を掻き立てるようなものではないし、商売的にうま味のある品では
ありませんが、形はその時どきで変わりながらも継続して作り続けたいと思える愛着のある品です。
画像左 左からメープル材に鉄染め柿渋仕上げ、メープル材にソープフィニッシュ、
チェリー材にオイルフィニッシュ
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